安い保険は安いだけの理由がある!
外資系の損保会社やネット系損保会社の中には、テレビコマーシャルで自動車保険の保険料の安さを大々的に宣伝しているところがあります。
安かろう悪かろうという言葉がありますが、保険料が安いと、補償もチープでいざという時に十分な補償が得られないのではと不安に感じるかもしれません。
保険料だけを見ればお買い得感が強いですが、安い保険は本当に大丈夫なのだろうか、と思うのは仕方のないことです。実際にはどうなのでしょうか?
保険会社には、保険料の高いところと安いところがある。その理由の1つは仕組みの違い。詳しく説明します。
通販型自動車保険(ダイレクト)と代理店型の違い
安くない保険!代理店型(従来型)自動車保険
まず、代理店型は保険会社と契約者の間に代理店が仲介して、保険を売る仕組みです。代理店が契約者の家に来たり、契約者が代理店に出向いて契約をするのが一般的です。昔ながらの加入の仕方といってもよいでしょう。
安い保険!通販型自動車保険(ダイレクト型)
代理店型に対して、通販型は保険会社と契約者が直接契約を行います。書面でのやりとりやインターネットでの契約が一般的です。
一般的に契約者の支払う保険料の中には、保険金の原資になる部分の他に、代理店手数料、保険会社の運営費、事務費なども含まれています。
通販型の場合は、代理店を挟まないため代理店手数料はありませんし、保険会社の社員や支店が少なく物件費や人件費を抑えられるため、保険料が安くなるわけです。
また、通販型はリスク管理を厳しく行っているため、長年無事故で等級が高く、走行距離が少ない場合等、優良な契約は保険料が非常に安くなる傾向にあります。
代理店型と通販型それぞれのメリット
代理店型の保険に加入する場合は、代理店から細かい説明を受けたり、煩雑な手続きも代理店が代わりに行ってくれます。分からないことは気軽に聞いたり、相談できるのが代理店型の良い所です。
通販型は、代理店がいないため、ある程度保険に詳しく、内容を把握できる人にオススメです。また、インターネット割引を導入している保険会社も多いため、インターネットができる人にもメリットがあります。
次に、一番重要となる事故対応です。通販型と代理店型に関係なく、ほぼ全ての保険会社で、事故の初期対応は24時間365日対応しています。初期対応の後、保険会社の社員が個別に対応をする点も同じです。ロードサービスの内容は、保険会社によって無料レッカーの距離が異なり、自宅から30〜100qの間で設定している保険会社がほとんどです。
通販型と代理店型の最も大きな違い
通販型と代理店型の相違点は、代理店型の場合は、代理店が保険会社との仲介役となり、スムーズな事故対応が期待できる点です。相談に乗ってくれますし、事故現場にすぐに駆けつけてくれる場合もあるので、万が一の時も安心です。新車購入時にディーラー代理店で加入している場合は、車の修理から保険対応まで全てお任せできる点も魅力です。
通販型の場合は、契約者が直接保険会社とやりとりをすることになりますが、示談交渉は保険会社が行いますので、特段煩わしさを感じることは少ないです。
加入時と事故対応時を観点で比較しました。
結論としては保険料が安いから危険、高いから安心というわけではありません。自身の保険知識と、信頼できる代理店がいるかどうかで選ぶことをおすすめします。
ネット自動車保険の実際のところ
ネット型自動車保険会社に多い外資系の損保会社は、日本では知名度が高いとは言えませんが、海外では圧倒的な信頼を得ている企業が少なくありません。保険会社の信頼性を表す指標に格付け制度がありますが、日本の損害保険会社を上回る格付けを得ている損保会社もあります。
安い保険料だから補償内容も低いというのは間違いです。代理店を介さないため、身近に感じられないというデメリットがありますが、補償は国内損保とほとんど変わらないということも覚えておきましょう。
インターネットで自動車保険に加入できるネット系損保についても同様です。保険金支払い能力を示すソルベンシーマージン比率は他の国内損保会社とほとんど変わらないか、上の場合もあります。また名の知られた損保会社のグループの一員となっている損保会社もあり、不安になる必要はありません。保険金の支払いや実際の事故対応も、専任のスタッフが担当するため、安心して利用することができます。
⇒自動車保険の口コミ評判
結局安い自動車保険はいいの?悪いの?
まとめると、安い理由はコスト削減の結果。
安いからと言って万が一の保証内容や保険金の支払いは違わない。
数百万件の契約数で多くの人が利用しているので安心。