損保会社ごとに任意保険料に違いが出る理由と条件
自動車を保有しているとガソリン代や税金など様々な費用がかかります。任意保険もその中の一つで、安いに越したことはありませんね。保険料を安く抑えるために、沢山の会社から見積もりを取った経験がある方もいるのではないでしょうか。そもそも、なぜ保険会社で保険料が違うのでしょうか。違いが出る理由とどのような時に違いが出るのかまとめてみました。
任意保険に違いが出たのは1998年から
自動車保険の保険料は、かつては全ての保険会社で同一でした。1998年の自動車保険自由化によって、各保険会社独自の保険料を設定できるようになり、また、外資系企業の参入も可能になりました、現在まで、各保険会社様々な特約やサービスを展開しており、保険料だけでなく内容も多様化しています。
では、どのような時に保険料に違いが出るのでしょうか。
契約形態の違い
一番大きな差が出るのは、ダイレクト型と代理店型のどちらで加入するかです。ダイレクト型は、自動車保険自由化で電話やインターネットなどで加入することができるようになったことに伴い開始した販売形態です。
代理店型の自動車保険の場合、契約者が支払う保険料には、代理店手数料が含まれていますが、ダイレクト型の場合は、保険会社と契約者の仲介役である代理店がおらず中間マージンが発生しないため、保険料を割安に設定することができます。現在代理店型の自動車保険に加入している方は、ダイレクト型の自動車保険の見積もりを取ってみると、どれだけ安くなるか実感できるはずです。
リスク細分型自動車保険の条件による違い
また、現在主流となっているリスク細分化型の自動車保険の場合も、保険料に大きな差が出ます。リスク細分化型の自動車保険は、被保険者の年齢、性別、居住地、運転歴や、自動車の用途・車種、使用目的、使用状況などの項目について、事故を起こす危険度が高ければ保険料が高くなり、危険度が低ければ保険料は安くなります。そのため、同じ補償内容でも、記名被保険者の年齢や車種、使用目的などの契約条件によって、保険料が大きく変わります。
保険自由化以前もリスク細分化型の保険はありましたが、自由化以降、各保険会社さらに細かくリスク判断を行い、独自の保険料率を設定するようになったことで、より保険料に差が出るようになりました。
複雑なリスク判断の組み合わせで保険料が計算されるので、条件や補償内容を変えると、一番安い保険会社も変わることがあります。
補償内容についてはどうでしょうか。補償内容の観点で保険料を大きく左右するのは、車両保険です。車両保険が付いているかついていないかで、保険料が倍近く変わることはしばしばありますし、保険会社によって保険料に差が出る部分でもあります。新車や高級車ならともかく、中古車や古い自動車の保険の場合は、思い切って車両保険を付けないという選択もありです。
実際に複数の保険会社で見積もりをすると、保険料の違いを実感できるはずです。自動車保険の更新の際には、見積もりをして自分に合った自動車保険を探してみてはいかがでしょうか。