州によってかなり違う
アメリカの自動車保険は日本の自動車保険と同じで、強制保険(日本では自賠責保険、アメリカでは対人・対物の二本立て)と任意保険の二つに分かれています。州によっては任意保険の一部が強制保険の中に組み込まれているケースもあるようです。
対人対物無制限は普通じゃない
強制保険の相場については300ドル程度(1ドル120円計算で3万6千円)となります。任意保険に関しては補償科目が同じと仮定するとあまり金額は変わりません。しかし日本の対人対物の補償額が無制限であるのに対し、アメリカでは対人の補償額が1800万円程度、対物で3600万程度です。もし事故を起こしてしまった場合、特に人身事故で相手が死亡してしまいこちらに非がある場合などは億を超える補償金を自腹で払うことになるかもしれません。補償額を3倍にしても保険金額はあまり変わらないこともアメリカの自動車保険の特徴です。
不測の事態にはアンブレラ保険
ありえない事態に関しては「アンブレラ保険」に入っておいたほうが良いかもしれません。アンブレラ保険の金額は1年で1ミリオン(100万円)補償当たり、掛金150ドル〜300ドル(1万8千円〜3万6千円)と安くはありませんが、補償額が倍になっても掛金があがるのはわずかです。アメリカではこのほかに車の盗難、事故を起こした相手の無保険加入に関する保証が付いたプランもあります。強制保険、任意保険、アンブレラ保険、その他の保険を総合すると6万から12万ほどがアメリカの自動車保険の相場となります。